ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸を注射してシワ・タルミ・凹みを改善する治療

メスを使わずにシワやくぼみを改善します。注射法によって輪郭形成、リフトアップも可能です。

ヒアルロン酸注入について

ヒアルロン酸は顔の部分的なボリュームを増加させる材料(フィラー)として、顔の若返り治療にはなくてはならない存在になっています。
一口にヒアルロン酸注入といっても、注入の方法によってさまざまな役割があります。

ヒアルロン酸注入の役割

1 シワ伸ばし
2 輪郭形成
3 ボリュームによるリフト
4 少量注入によるリフト
5 真皮のタイトニング

当初、ヒアルロン酸注入はコラーゲン注入の後継治療としてシワ伸ばしの治療法として始まりました。
その後、鼻やアゴを高くする、もしくは凹んだ部分をふっくらさせるといった輪郭形成に使用されるようになりました。
そして加齢によるボリューム不足を補って若々しい顔をつくるボリュームによるリフトという手法へと進化しました。
最近では第4の役割として、主に頬部の緩んだリガメント(支持靭帯)下に少量注入してリフトアップを期待する治療法が普及しました。

シワに対する主な注入部位

シワに対する主な注入部位

ヒアルロン酸による輪郭形成(ヒアルロン酸注入部位)

ヒアルロン酸による輪郭形成(ヒアルロン酸注入部位)

少量注入によるリフトアップ 注入ポイントの図

少量注入によるリフトアップ 注入ポイントの図

さらにフィラーとしてではなく、水光注射のように薄いヒアルロン酸を真皮内に広く注入してタイトニング効果を得る役割としても使用されています。

以前はタルミ治療といえば「フェイスリフト」手術が一番治療効果が高く、手術的にリフトアップしなければタルミは改善しないと思われていました。
しかし、フェイスリフトだけを行っても期待したほど若返らない症例も多く、リフトアップに加えて加齢によるボリューム減少を補うことが非常に重要であることが認識されてきました。
もちろん手術の重要性は今も変わりませんが、リフト手術までしなくても手術以外の方法だけでかなり若返ることが可能であることがわかってきたのです。
ヒアルロン酸注入は、簡便でありながら即効性のある若返り治療として現在ではなくてはならない治療法になっています。
さらにヒアルロン酸注入は、高周波治療やHIFU治療との相性が良く、手術をしなくても機器による治療とヒアルロン酸注入の相乗効果で20年前には考えられなかったほどの若返り効果が期待できるようになりました。

現在でも、ヒアルロン酸注入というとホウレイ線や気になるシワを浅くしたいという目的で来院される方が一番多いですし、気になる部位に注射すれば患者様の満足感も得られます。
しかし、若返りという見地からはホウレイ線に注射することが必ずしも一番効果的と思われない患者様が多いことも事実なのです。
基本的に当院では患者様のご希望をまずは最優先いたしますが、場合によっては治療希望部位以外への注入をアドバイスさせていただくこともあります。
特に目の下の頬前部やコメカミ、アゴへの注入が大変効果的な患者様が多くいらっしゃいます。

ヒアルロン酸の効果の持続期間は、使用するヒアルロン酸製品や注入部位によって大きく異なります。
一般的に、再注入までの期間は半年~1年とされますが、頬やコメカミに注入したヒアルロン酸が3年以上経ってもあまり減らないこともありますし、目尻などに使用する軟らかいヒアルロン酸は2ヶ月くらいで効果がなくなります。
このあたりのことはカウンセリング時に説明いたします。

現在当院で使用しているヒアルロン酸は

  • ベロテロシリーズ各種
  • テオシアルRHAシリーズ各種
  • リデンシティーⅡ
  • クレヴィエルプライム、コントア
  • ジュビダームビスタボリューマXC、ボリフトXC

などです。

具体的な使い分けの例をあげると、
ベロテロソフトは治療後に凸凹を残しにくく、目尻など皮膚が薄く浅いシワに最適です。
リデンシティーⅡは下眼瞼の凹みや口唇増大に適しています。
クレヴィエルコントアは輪郭形成に適しており、コントア採用後はレディエッセの注入を中止しています。
ボリューマXCは少量注入リフトに適しています。
ボリフトXCは組織への馴染みの良さに優れています。

当院ではヒアルロン酸注入の患者様に対しては30~60分前に来院していただき、麻酔クリームを塗ってから治療を行っています。
完全無痛というわけにはいきませんが、麻酔クリームによって痛みをかなり抑えることが可能です。
麻酔クリームは全て無料で行っており、さらに鈍針カニューレを使用する場合も追加費用はいただいておりません。

他院でヒアルロン酸を注入したけれど全然効果を感じない、むしろタルミが酷くなった、凸凹が残ったなどの苦情も時々耳にします。
ヒアルロン酸注入は単なる薬の注射と違い、その役割を理解したうえで、ヒアルロン酸の種類、注入方法、注入部位を適宜選択し、的確に注入しなければ期待する効果を得られません。
そのため、ヒアルロン酸注入は手術と同様に治療する医師の技術や経験が大変重要です。
ヒアルロン酸注入が日本で普及しだしたのは2000年になってからですが、当院の院長はヒアルロン酸注入が始まる前の1995年からコラーゲン注入を開始していて、ヒアルロン酸注入が日本で始まった当初からヒアルロン酸注入を行ってきた経歴があります。

またヒアルロン酸注入では、未熟な手技による凸凹などの外見的な変形だけでなく、血管閉塞という重大なリスクがあります。
血管閉塞は頻度的には大変低いものですが、起きた場合は失明や脳梗塞、皮膚壊死という重大な合併症を引き起こす可能性があります。
血管閉塞を完璧に防ぐ方法はないのですが、解剖学的知識や注入方法の工夫によってリスクを最小限に減らすことはできます。
注射だからと安易に考えて経験や知識に乏しい医師がヒアルロン酸注入するすることは、実は大変な危険を伴うことなのです。

リスク

発赤、内出血、腫れ、色素沈着、左右差、凸凹、アレルギー、血管閉塞の症状

治療費用(税別)

自費診療

下記以外のヒアルロン酸 1本(1.0cc) 60,000円
クレヴィエル 1本(1.0cc) 60,000円
ボリューマXC、ボリフトXC、ボルベラXC 1本(1.0cc) 60,000円