ワキガ手術(反転剪除法)

ワキガの臭いを根治する手術

ワキの臭いを本格的に除去する治療効果重視の治療法です。

ワキガ手術(反転剪除法)とは

反転剪除法は、ワキガの臭いの原因となるアポクリン汗腺を直視下に確認しながら除去する手術です。
反転剪除法は、ワキガ手術では最もスタンダードな方法であり、かつ適切な手術が行われた場合最も治療効果が高い方法の一つです。
わきの下の有毛部に4cm程度の皮膚切開を行い、そこから周囲の皮下を剥離してアポクリン腺を徹底的に切除します。
男性の場合は、有毛部が幅広く女性の約2倍の手術範囲になります。
そのため男性では多くの場合皮膚切開を2ヶ所に行います。
皮膚を薄くするほどアポクリン腺の除去効果は高まりますが、血行障害による皮膚の壊死も起こりやすくなります。
どの程度皮膚を薄くするかの判断は、手術する外科医の経験値に大きく左右されます。
アポクリン腺除去が済んだ後念入りに止血操作を行い、ドレーンを留置してから皮膚縫合します。
さらにガーゼのタイオーバーを行って手術を終了します。
ドレーンの留置とタイオーバーは術後の血腫予防のためです。
術後2~3日でタイオーバーとドレーンの除去を行い、術後10日で抜糸します。
術後1週間は上肢の安静が必要になります。
ワキガ手術で起こりやすい合併症としては、血腫(剥離した皮膚の下に血がたまった状態)、皮膚壊死、臭いの残存などがあげられます。
血腫は早期に発見して対応すれば解決することができます。
血腫を放置すると傷の治りが遅延して、色素沈着がより強く残ります。
皮膚壊死は小範囲なら、傷の治りが遅れることはあっても最終的には比較的きれいに治ります。
臭いの残存に関しては、明らかなアポクリン腺の取り残しが疑われる場合は再手術で改善が期待できますが、どんなに徹底的な手術を行ってももともと最重症の臭いの患者様ではごくわずかな臭いが残ることはあります。

リスク

腫れ、内出血、色素沈着、瘢痕、のう腫形成、再発

治療費用(税別)

自費診療

反転剪除法 女性 両側 250,000円 片側 150,000円
男性 両側 300,000円 片側 180,000円