シミのレーザー治療

1回のレーザー照射でシミを消失させる治療

ダウンタイムはあるが1回の照射で多くのシミを完全除去できる方法。局所的な老人性色素斑やADMの第一選択の治療法。

Qスイッチレーザー

シミの完全除去を目指す場合に不可欠な治療装置がQスイッチレーザーです。
Qスイッチレーザーは表皮だけでなく真皮内のメラニンや刺青を除去することができます。
Qスイッチレーザーには

  • Qスイッチルビーレーザー(波長694nm)
  • Qスイッチアレキサンドライトレーザー(波長755nm)
  • QスイッチYAGレーザー(波長532/1064nm)

という3種類のレーザーがあります。
波長の長さという点からはメラニン病変にはQスイッチルビーレーザーが、刺青治療にはQスイッチYAGレーザーが有利とされています。
当院では、QスイッチルビーレーザーとQスイッチYAGレーザーの2台のレーザーを使用して治療しています。

Qスイッチレーザーで治療すると、老人性色素斑の多くは1回の照射で除去可能です。
そのため、Qスイッチレーザー治療は、最も安上がりなシミ取り治療ということができます。
ADMなど真皮内のメラニン病変を除去できるのは、唯一Qスイッチレーザーだけです。
ただし真皮内のメラニン病変は、通常複数回の治療が必要になります。
その場合、真皮内のメラニンはレーザー照射後3~6ヶ月経過しなければ排出されないため、レーザー照射の間隔は最低でも3ヶ月はあける必要があります。
特に最後の仕上げのレーザー照射は、前回の治療から6ヶ月以上あけた方が良いでしょう。

Qスイッチレーザー治療の欠点はダウンタイムがあることで、治療後10日間は軟膏とテープで照射部位を保護する必要があります。
また黒い痂皮が剥がれた後も、照射部位にはしばらく赤みが残ります。
さらに一部の人では、レーザー照射部分に炎症後色素沈着(PIH)が起きることがあります。
炎症後色素沈着が起きると、顔の場合で消失するまでに数ヶ月から6ヶ月くらいかかります。
顔以外の部位では、消失までに1年近くかかることもあります。
炎症後色素沈着の予防のために、Qスイッチレーザー後はハイドロキノン軟膏の塗布を行います。

リスク

発赤、水疱、色素沈着、痂皮、白斑

治療費用(税別)

自費診療

Qスイッチレーザー シミ 1cmまで 10,000円
1.5cm 20,000円
2cm 30,000円